Salesforce Agentforceは、Salesforceを業務の中心に据える日本企業にとって有力なエージェント基盤です。CRMやData Cloudのデータに根ざした自律型エージェントを構築できます。一方で、その強みはSalesforceのプラットフォームを前提にしています。ここでは、モデル非依存のAIオーケストレーション基盤として提供される osFoundry と比較します。
dgmはosFoundryの提供元とは独立した導入支援会社です。本記事は両製品の事実関係を整理するものです。
一覧で比較
| 項目 | osFoundry | Salesforce Agentforce |
|---|---|---|
| 前提プラットフォーム | 不要(単体導入) | Salesforce組織+Data Cloudが必要 |
| 利用モデル | BYOK(選んだモデルを直接呼び出し) | Atlasが複数モデルを扱う/BYOLLMはSalesforce経由 |
| 料金体系 | 利用量ベースの従量課金 | 会話課金(日本は1会話2.99ドル〜)+クレジット |
| データの所在 | 任意のデータ・自己保有 | Salesforce内が前提(外部はHTTP連携) |
| エージェントの可搬性 | 自社で保有・自己ホスト可 | Salesforceの外へ持ち出せない |
| 学習への利用 | ローカルファースト方針 | 生成系はゼロ保持・学習なし(予測系は要オプトアウト確認) |
価格・仕様は変動します。導入前に最新の公式情報をご確認ください。
前提プラットフォーム
AgentforceはSalesforceの上で動くため、Salesforce組織とData Cloudの準備が前提です。Salesforce中心の企業には強力ですが、そうでない企業にとっては「まずSalesforceを整える」ことが前提コストになります。osFoundry は特定のプラットフォームを前提とせず、単体で導入できます。
モデルの扱いと可搬性
AgentforceはAtlasエンジンで複数モデルを扱い、BYOLLM(自社・他社モデルの接続)にも対応します。ただし推論はSalesforceのModels APIとEinstein Trust Layerを経由する設計で、エージェント自体をSalesforceの外へ持ち出すことはできません。osFoundry はBYOKで選んだモデルを直接呼び出し、基盤ごと自社で保有・自己ホストできます。ベンダーのパイプラインを介さない点が構造的な違いです。
料金の考え方
Agentforceは会話単位の課金(当初およそ1会話2ドル、日本は1会話2.99ドルで提供開始)に、Flex Credits方式(クレジットを消費して各アクションに充当)が併存します。利用が増えるほど会話・アクション数が費用に直結します。osFoundry は会話・席数課金ではなく、利用量(トークン・計算・ストレージ)ベースの従量課金を掲げています。
データの所在とセキュリティ
最適なグラウンディングは自社データをSalesforce内に置くことが前提で、外部データはFlowのHTTP連携で参照します。生成系の機能はゼロ保持の取り決めで学習に使われませんが、予測系(非生成)のモデルは設定によって集約データが使われる場合があり、オプトアウトの確認が必要です。日本向けにはHyperforceの日本リージョンが用意されています。osFoundry は任意のデータ上で動き、保存リージョンの選択や自己ホストにも対応します。
どちらを選ぶべきか
Salesforceを業務の中心に据え、CRMデータに根ざしたエージェントを作るならAgentforceは強力です。一方で、Salesforceに依存しない構成にしたい、モデルを直接保有したい、任意のデータ上でエージェントを広げたい、という目的であれば osFoundry の方が柔軟な土台になります。
dgmはosFoundryの導入を専門とする独立した支援会社として、製品の選定から実装・定着までを支援します。